防音スタジオの制作-サイディング張り編1

サイディング張り2 今回は1階スタジオの外壁工事の詳細です。現状、建物の外壁はラスモルタル(針金にモルタルを塗った外壁。昔の家に多いです。)の上に、メタルのサイディングが張ってある状態です。写真ではまあまあきれいに見えるのですが、1階はもともと住居だったので、余計な窓や出入り口が多く、しかもシーリングなどの施工が適当で、近くで見ると汚らしいんですよね。サイディングは窯業系と金属系がありそれぞれ特徴があります。窯業系はセメントを使用しており、石を積んだような風合いのものが多く、おしゃれに見えるのですが、大変重く施工が大変です。一方金属サイディングは見た目はそれなりなのですが、軽く施工がしやすいです。窯業サイディングのように塗装されているものもあり、遠目からだと、両方それほど変わりません。メタル系だとガルバリウム材の外壁も多いですね。センス良く施工しないと工場みたいな外観になります。最近の建築家は好んで使うことが多いようです。

 

 

 

サイディング張り3

サイディング張り4

 

 

 

 

 

 

 

 写真に写っている木の枠は胴縁(外壁材を止める部材)で、杉材です。一応防腐処理として簡単に塗装しておきました。今回は外壁材の2重張り工法です。問題なのは、この現状の金属サイディングの下の胴縁がどうなっているのかわからないということ。なので、長めのビスを使用してラスモルタルの壁までしっかりと胴縁を固定します。このようにしないと、胴縁をしっかりと固定できないので、金属サイディングの上に窯業サイディングは重すぎて張れません。現状の外壁の処理を見る限り、以前の施工業者は相当適当な印象ですので、信用できません。なので、見えなくなる部分もしっかりと施工しておきます。まず出隅に新しい窯業サイディングを留めてみました。ニチハのパルムボーダー調にしましたが、いい感じの質感だと思います。胴縁の下に留めてある金属の部材はスターターといって、これを基準に上に向かって金具で留め付けていきます。
 

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