音楽PCでのHDDの選び方

HDDの状態を調べる

 パソコンのHDDの調子が悪くなってきました。作編曲家にとって、自分の楽曲やデータを大量に保存してあるHDDは非常に大事です。定期的なバックアップはもちろん必要ですが、HDDは消耗品のため、こちらも定期的な交換が必要になります。そろそろ交換かな、と思うときの指標としてわかりやすいのが、動作のもたつきです。例えば大容量のデータが入っているフォルダをクリックしたときの、表示速度が体感で明らかに遅くなっているようなら、HDDの情報を読み出せるソフトを使用して状態を調べます。S.M.A.R.T.といい、HDDには自己診断機能が搭載されていますが、これを読み出せるフリーソフトがたくさんあります。有名なものではCrystalDiskInfoですね。それを使用して、読みだしたものが下の画像。

CrystalDiskMark
 
 ご覧の通りエラーが起こっており、注意と表示されていますね。代替処理済みのセクタ数はエラーが起こった領域を代替処理完了した状態です。生の値が増えていくようなら、早急に交換が必要になります。私は気になるのでエラーが起こったら即交換するようにしています。また、使用時間も目安になります。HDDは平均2万時間で壊れるようですね。2万時間は833日ですので2年と少し24時間稼働を続けたら、交換が必要ということです。データを見ると24353時間なので、もう交換ですね。

HDDの選び方

 編曲の仕事をしていると、大量のオーディオデータを毎日書き込むため、信頼性の高いHDDが必要になります。今回はオーディオデータの保存用にHGSTの0S03663(HDN724030ALE640)を選びました。これはメーカーが24時間稼働のNAS用のHDDと謳っているものであり、普通のHDDよりも高価ですが、信頼性が高いとされています。また、CドライブにはTOSHIBAのMD04ACA300を選択しました。普通のHDDですが、安価で高速です。信頼性もまあまあ、といったところ。ただ、ネットの情報は鵜呑みにしてはいけません。壊れるときは壊れますので、そういうものだと思って付き合っていくしかありません。初期不良はすぐに交換しましょう。ちなみに信頼性に関するデータはBlackblazeが公開しており、かなり有用なデータだと思います。Gigazineの記事が参考になります。私は今回、こちらを参考にHGST製を選びました。
 
HGST NAS

 
 こちらは新品のHGSTのHDDです。現在データを書き込んでいる最中なので、温度は熱めになっています。ご覧のようにエラーのない状態ではすべて青く表示されます。

予算があるならSSD

 SSDはHDDのような駆動装置が必要でないため、HDDよりも全体的に信頼性が高いです。ただ書き込みの回数に制限があるため、その点が不安な方も多いようですね。SSDは読み出しを主に使用するなら非常に高速に作業ができるようになると思います。音楽用のPCでは音源メーカーのサンプルを保存するのに適しているでしょう。このあたりの話はSSDの記事も上げてみたいと思います。
 
 

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