演奏依頼時のスコア制作

フルート録音

Cubase Proの楽譜機能を活用

 音楽制作をしていると、その制作スタイルにもよるのですが、楽譜の制作が一番厄介です。自ら全ての楽器を演奏する場合は、別に楽譜がなくても問題ないのですが(私も軽音楽の編曲の時は楽譜は制作しません)、演奏家に依頼する場合は手間をかけずに作る、ということが必要になってきます。劇伴などの場合だといろいろな楽器を生音に変えたり、重ねたりすることが多いので、結構大変な作業です。Cubaseはその点、まあまあの楽譜を制作できるため重宝しています。まあまあ、というのはかゆいところに手が届かないというか・・・、やはりDAWの付属機能という感じなんですよね。特に幅の調整だったり、もう少し使いやすくしてくれるとありがたいです。ただ、わざわざ楽譜の制作ソフトに移行して作り直すような面倒なことをしたくないので、ある程度読みやすい楽譜をこれで制作して渡しています。今回フルートの録音をしたのですが、画像はCubase内の楽譜です。これをページモードでPDFで書き出し、それを紙のサイズに合わせて印刷します。何故直で印刷しないかというと、私の環境だけなのかもしれませんが、紙のサイズにきれいに縮小されず、切れてしまうことがあるからです。Cubaseはそれでも、私が使用したDAWの中で一番楽譜周りでできることが多いです。以前Sonarというソフトを使用していましたが、楽譜は本当におまけ機能でした。楽譜機能自体、全く強化されなかったので、あまり需要がないのでしょうね。

 アーティキュレーションなどは面倒なので、印刷した後に手書きです。演奏家と相談しながら、お任せで演奏してもらったほうがいい結果になることが多いので、当日相談しながら進めたりもします。スラーとかは特にそうですね。編曲家はいろいろな楽器に精通していなければならないわけですが、木管金管など全く門外漢だと、そもそもどういった帯域が一番よく響くのか、など分からないことが多いです。音楽スタイルによっても響かせ方を変えたりする必要もあります。私も管弦楽法の本を見たりもします。とにかく経験が重要ですね。レコーディングスタジオのほうはほぼ完成して、どんどん演奏家に依頼しながら仕事に活用しています。

Cubaseの楽譜

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