TDR Nova Gentleman’s Edition レビュー

TDR Nova Gentleman’s Edition

 TOKYO DAWN RECORDのパラレルダイナミックイコライザー、TDR Nova Gentleman’s Editionのレビューです。TOKYO DAWN RECORDといっても、日本とは関係ないドイツのデベロッパーです。音楽レーベルなのですが、高品質なプラグインを無償配布、販売しており注目しています。Nova GEはパラメトリックイコライザーで、もちろんアナライザー付き、帯域も10Hz~40kHzととても広く、それぞれの帯域別にコンプレッサーも付いているので、より細かい音作りが可能です。マルチバンドコンプレッサーのような使い方もできるということですね。THRESHOLDをオンにすると、その帯域がダイナミックイコライザーになります。またW Band Filterという、独立した回路で全体に適用できるコンプレッサーも付いています。Novaはフリー版でもとんでもなく高機能、高品質なのですが、GE版はより機能が強化されています。フリー版と有料版の違いは帯域が4つから6つに変更されたり、細かな機能が追加されています。私は高品質(INSANE)モードが使えるので、有料版にしました。50ユーロですが、機能を考えれば安いですね。デモ音源を制作しましたのでアップしてみます。

 

制作環境:Cubase Pro 5トラック、32Bit 88.2kHz、ボーカルトラックにのみUAD Manley VOXBOXとLexiconリバーブ

ファイル:wav 16Bit 44.1kHz、Waves L2 Dither Type1

・エフェクトオフ

・2MixにTDR Nova GE

 

 今回のデモはの2mixのステレオアウトにかけて、マルチバンドコンプ的な使い方をしたデモになります。といってもコンプレッサーはスプリットモードで100Hz辺りのキックを潰し音を均して、W Band Filterでコンプレッション、ゲインの調整くらいです。あとは全体のイコライズですね。キックの押し出し感とか、全体の空気感の調整、そういったものを感じ取っていただければ幸いです。使いやすく高品質なので、フリー版だけでもお勧めしたいプラグインです。

 ダイナミックイコライザー、各社から出ていますね。今気になるものとしてはWavesのF6 Floating-Band Dynamic EQでしょうか。これ、いつもセールで29ドルで売っていますね。私はNova GEがあるので、もう少し安価なものが良いという方は、Wavesも選択肢に入れてみても良いのではしょうか。最近のアップデートでアナライザーも付いたようなので、使いやすそうですね。

 

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