ProChannelはプラグインですが、DAWと一体化し動作も軽くなったエフェクト群です。コンプ、EQなど非常に使いやすく音質も良いです。特にQuadCurve EQ(ワンクリックで拡大)は周波数表示が見やすい上に音質も最高だと思います。4つのEQタイプが選べます。そしてコンソールエミュレーター(Neve、SSL、Trident A-Rangeなどのエミュレート)が付いており、プラグインを買い足さなくても完全にコンソールと同じような感覚でミックスをすることが可能です。
CubaseはMixConsoleのストリップで同様の機能が使えますが、使えるエフェクトに制限があります。Cakewalkの場合、サードベンダーのエフェクトを追加でき、専用のGUIで見やすく、ワンクリックで表示させられ(スクリーンショット)アクセスが容易です。私は以前のSONAR Platinumを使用しており、Prochannel用の別売りプラグインも買い足しているので、全て使用できる状態ですが、Cakewalkストアは無くなってしまいましたので、現在(2018年5月)は買い足せません。SONAR用にいくつかのメーカーからもProChannel用のプラグインが出ておりますが、SoftubeやOverloud等のプラグインはそれぞれのメーカーで買うことができると思います。恐らくこれからProchannel用のプラグインは別売りでの販売になるのではないでしょうか。次回は基本性能のご紹介をします。
ProChannelモジュールの実力を音でご紹介します。今回3トラック分の素材を編集、エフェクトを適用したものとそうでないファイルを制作しました。ドラムトラックはキットを一つずつ音作りしたものではなく、2mixにエフェクトを適用したサンプルになります。標準で付属しているエフェクトのみを使用しています。
ファイル:16Bit 44.1kHz wav、Pow-r3 Dithering
・フェーダーによるバランス調整のみ
・各トラック、バスにProChannel適用